
LINE公式アカウントとは?企業での活用方法・作り方・料金・運用のポイントを解説
LINE運用・企業SNS活用
LINE公式アカウントとは?企業での活用方法・作り方・料金・運用のポイントを解説
LINE公式アカウントは、企業や店舗がユーザーと継続的な接点をつくり、情報配信、問い合わせ対応、予約、来店促進、購入促進などに活用できるサービスです。 一斉に情報を届けるだけでなく、ユーザーの行動や関心に合わせて配信内容を調整できるため、見込み顧客との関係づくりや既存顧客の再来店にも活用できます。
情報確認日:2026年8月5日
この記事の要点
- LINE公式アカウントは、企業や店舗がユーザーへ直接情報を届けられるサービスです。
- メッセージ配信、チャット、リッチメニュー、クーポン、ショップカード、ステップ配信などを利用できます。
- 運用では、友だちを増やすだけでなく、登録後のコミュニケーション設計が重要です。
- 配信数、開封、クリック、友だち追加数、ブロック数などを確認しながら改善します。
- 料金は配信するメッセージ数に応じて選び、過剰な一斉配信を避けることが大切です。
LINE公式アカウントとは
LINE公式アカウントは、企業、店舗、自治体、団体などが、アカウントを友だち追加したユーザーへ情報を届けたり、個別にコミュニケーションを取ったりできるサービスです。
ユーザーが家族や友人との連絡に使用しているトーク画面上に情報を届けられるため、日常生活の中で接点を持ちやすいことが特徴です。 新商品やキャンペーンの告知だけでなく、予約の受付、問い合わせ対応、クーポンの配布、会員証やポイントカードの提供などにも利用できます。
一般的なSNSとの違い
一般的なSNSでは、投稿がタイムラインやおすすめ欄に表示されるかどうかが、ユーザーの興味関心や配信システムの判断に左右されます。 LINE公式アカウントでは、友だちになったユーザーのトーク画面へメッセージを届けられるため、既につながっている顧客との継続的なコミュニケーションに適しています。
企業がLINE公式アカウントを活用するメリット
顧客へ直接情報を届けられる
友だち追加したユーザーへ、新商品、セール、イベント、予約状況などの情報をメッセージで配信できます。
再来店や再購入を促しやすい
クーポン、ショップカード、再入荷案内、利用後のフォローなどを通じて、次回の利用につながる接点をつくれます。
問い合わせ対応を効率化できる
チャットや応答メッセージを使い、営業時間、在庫、予約、サービス内容などの質問に対応できます。
ユーザーごとに情報を出し分けられる
属性や行動に応じて配信対象を絞ることで、関心の高いユーザーへ適した情報を届けやすくなります。
店舗とWebの導線をまとめられる
リッチメニューから、予約ページ、ECサイト、店舗情報、会員ページなどへ案内できます。
配信結果を確認できる
配信数、開封、クリック、友だち追加、ブロックなどの数値を確認し、内容や配信頻度を改善できます。
LINE公式アカウントの主な機能
メッセージ配信
友だちへ、テキスト、画像、動画、リンクなどを含むメッセージを配信する機能です。 全員への一斉配信だけでなく、条件に応じて対象を絞った配信もできます。
配信する内容は、企業側が伝えたい情報だけでなく、ユーザーが受け取るメリットを明確にすることが重要です。 新商品のお知らせだけを繰り返すのではなく、使い方、比較方法、よくある質問、限定情報などを組み合わせると、継続して読まれやすくなります。
LINEチャット
ユーザーと個別にメッセージをやり取りできる機能です。 予約の相談、在庫確認、見積もり、来店前の質問、購入後の問い合わせなど、個別対応が必要な場面に適しています。
あいさつメッセージ
ユーザーが友だち追加した直後に自動で送信されるメッセージです。 アカウントの説明、受け取れる情報、問い合わせ方法、クーポンなどをまとめることで、登録後の行動を案内できます。
リッチメニュー
トーク画面の下部に表示できるメニューです。 商品一覧、予約、店舗検索、クーポン、会員証、問い合わせなど、利用頻度の高いページへの入口として活用できます。
項目を増やしすぎると、ユーザーがどこを押せばよいか分かりにくくなります。 運用目的に合わせて、優先度の高い項目を整理して配置することが大切です。
ステップ配信
友だち追加などを起点として、あらかじめ設定した順序と間隔でメッセージを自動配信する機能です。 登録直後の案内、サービス理解、利用方法、事例紹介、申し込み前の疑問解消など、段階的な情報提供に活用できます。
クーポン
割引、プレゼント、限定サービスなどの特典を配布できる機能です。 来店や購入のきっかけをつくるほか、友だち登録の特典として活用することもできます。
ショップカード
LINE上でポイントカードを提供できる機能です。 紙のカードを持ち歩く必要がなく、来店回数に応じた特典などを設定できます。 QRコードを使ってポイントを付与するため、実店舗の再来店促進と相性のよい機能です。
リサーチ
アンケートや投票を実施できる機能です。 ユーザーの希望、興味のある商品、来店目的、満足度などを確認し、その後の商品企画や配信内容に反映できます。
分析
友だち追加数、ブロック数、メッセージの開封、URLのクリック、動画の再生、リッチメニューのクリックなどを確認できます。 配信後の数値を確認し、次の企画や配信内容を改善します。
料金プランとメッセージ数の考え方
LINE公式アカウントには、無料で利用できるコミュニケーションプランと、配信数に応じた有料プランがあります。 プランによって利用できる基本機能が大きく変わるというよりも、主に月間の無料メッセージ通数と追加配信の可否が異なります。
| プラン | 月額固定費 | 無料メッセージ通数 | 主な利用イメージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 | 小規模なテスト運用、個別チャットを中心とした運用 |
| ライトプラン | 5,000円・税別 | 5,000通 | 店舗や小規模事業者による定期的な情報配信 |
| スタンダードプラン | 15,000円・税別 | 30,000通 | 一定規模の友だちへ継続的に配信する運用 |
料金や追加メッセージの単価は変更される場合があります。2026年10月1日には、スタンダードプランの追加メッセージ料金改定が予定されています。
メッセージ通数の数え方
メッセージ通数は、基本的に「配信対象となる人数×配信回数」で計算します。 例えば、1,000人に月4回配信した場合は、4,000通として数えます。
友だち数が増えると、一斉配信を行うたびに必要な通数も増えます。 全員へ同じ内容を送るのではなく、購入状況、興味、地域、クリック履歴などをもとに配信対象を整理すると、通数を抑えながら関連性の高い情報を届けやすくなります。
LINE公式アカウントの作り方
-
LINEビジネスIDでログインする
個人のLINEアカウント、またはメールアドレスで作成するビジネスアカウントを使ってログインします。
-
アカウント情報を登録する
アカウント名、業種、会社・事業者名など、必要な情報を入力してアカウントを作成します。
-
管理画面へログインする
LINE Official Account Managerへログインし、プロフィールやメッセージなどの設定を行います。
-
必要に応じて認証済みアカウントを申請する
認証済みアカウントは、所定の審査を通過したアカウントです。検索結果への表示など、未認証アカウントとは一部の取り扱いが異なります。
個人のLINEアカウントを複数人で共有しない
企業で運用する場合は、担当者ごとに管理権限を付与し、共通のログイン情報を使い回さない運用が適しています。 LINE公式アカウントでは複数のメンバーへ権限を付与できるため、担当業務に応じて管理体制を整えます。
開設後に行う初期設定
プロフィールを整える
- アカウント名を、企業名や店舗名が分かる表記にする
- プロフィール画像を設定する
- 事業内容、営業時間、住所、Webサイトなどを登録する
- ユーザーが受け取れる情報を説明する
- 問い合わせ方法や返信可能な時間を明記する
あいさつメッセージを設定する
友だち追加直後は、ユーザーの関心が比較的高いタイミングです。 最初のメッセージで、アカウントの目的や今後届く情報を分かりやすく伝えます。
あいさつメッセージに入れたい内容
友だち追加へのお礼、配信する情報、配信頻度の目安、問い合わせ方法、登録特典、リッチメニューの使い方などを簡潔にまとめます。
応答方法を決める
問い合わせを有人チャットで対応するのか、自動応答を中心にするのかを決めます。 自動応答だけでは対応できない質問を、どの担当者がどの時間帯に確認するかも事前に整理しておきます。
リッチメニューを設定する
リッチメニューには、ユーザーが利用する可能性の高い項目を優先して配置します。 「予約」「商品一覧」「店舗情報」「クーポン」「問い合わせ」など、行動が明確になる名称を使用します。
LINE公式アカウントの友だちを増やす方法
LINE公式アカウントは、友だちになったユーザーへ情報を届ける仕組みです。 アカウントを作成しただけでは友だちは増えないため、既存の顧客接点に登録導線を設置します。
店舗で案内する
- レジや受付にQRコードを掲示する
- メニュー、ショップカード、レシートなどに案内を載せる
- スタッフが会計時や接客時に説明する
- 友だち追加後に利用できる特典を用意する
WebサイトやECサイトから案内する
- Webサイトのヘッダー、フッター、問い合わせページに導線を置く
- 購入完了ページや会員登録完了ページで案内する
- 商品発送メールやメールマガジンに登録先を掲載する
- 購入後のサポート窓口として案内する
ほかのSNSから案内する
Instagram、TikTok、YouTube、X、Facebookなどで接点を持ったユーザーへ、限定情報、予約、問い合わせ、クーポンなど、LINEでつながる理由を伝えます。 単に「友だち追加してください」と案内するよりも、追加後に何ができるのかを明確にすることが重要です。
広告を活用する
LINE公式アカウントの管理画面から、友だち追加を目的とした広告を配信できる場合があります。 広告で獲得した友だちには、登録後のあいさつメッセージやステップ配信を用意し、その後の利用につなげます。
成果につなげるLINE公式アカウントの運用方法
目的を決める
友だちを集める
情報を届ける
数値を改善する
運用目的を一つに絞らない
LINE公式アカウントは、売上だけでなく、予約、問い合わせ、再来店、会員登録、商品理解、サポートなど、複数の役割を持たせられます。 一方で、目的を増やしすぎると配信内容が分かりにくくなるため、優先順位を決めます。
ユーザーが受け取りたい情報を中心にする
企業からのお知らせだけが続くと、ユーザーにとって受け取る価値が低くなり、ブロックにつながる可能性があります。 商品の選び方、利用方法、予約枠、よくある質問、時期に合った情報など、ユーザーの課題を解決する内容を組み合わせます。
一度の配信に情報を詰め込みすぎない
複数の商品やキャンペーンを一度に紹介すると、何を見てほしいのかが伝わりにくくなります。 一つの配信で伝えるテーマと、ユーザーに取ってほしい行動を整理します。
配信対象を分ける
初めて利用する人と既存顧客では、必要な情報が異なります。 また、実店舗を利用する人とECサイトを利用する人、商品を購入した人と未購入の人でも、適した案内は変わります。
全員に同じメッセージを送るのではなく、可能な範囲でユーザーを分類し、関係性に合った内容を届けます。
配信頻度を固定しすぎない
適切な配信頻度は、業種、友だちになった目的、情報の重要度によって異なります。 配信回数だけで判断せず、開封、クリック、ブロック、購入、予約などの変化を確認して調整します。
業種別の活用イメージ
予約と再来店をつなげる
空席情報、季節メニュー、限定クーポンを配信し、リッチメニューから予約ページや店舗情報へ案内します。
来店後の関係を継続する
新商品、入荷情報、店舗限定企画を届け、ショップカードやクーポンで次回来店のきっかけをつくります。
購入前後の情報を届ける
商品の選び方、再入荷、関連商品、使用方法などを配信し、ECサイトの商品ページへ案内します。
予約と来店周期を管理する
予約ページ、空き状況、施術後のケア、次回来店の目安などを案内し、継続利用を促します。
検討中の疑問を解消する
体験会、講座内容、よくある質問、受講前の準備などを段階的に配信し、申し込み前の不安を減らします。
個別条件に合わせて案内する
希望条件を確認したうえで、物件、求人、面談日程、必要書類などをチャットで個別に案内します。
LINE公式アカウントで確認したい指標
運用の成果は、友だち数だけでは判断できません。 目的に応じて、メッセージへの反応や、その後の行動まで確認します。
| 指標 | 確認できること | 改善の考え方 |
|---|---|---|
| 友だち追加数 | 新しく接点を持てた人数 | 店頭、Web、SNSなど、登録導線ごとの成果を比較する |
| ブロック数・ブロック率 | 配信を受け取らない設定にした人数や割合 | 配信頻度、内容の関連性、登録時の説明を見直す |
| 開封 | トーク画面でメッセージが表示された人数 | 配信時間、冒頭の内容、情報の重要度を改善する |
| クリックユーザー | メッセージ内のURLをクリックした人数 | 見出し、画像、リンク先、案内文を見直す |
| リッチメニューのクリック | 各メニューが利用された回数や割合 | 項目名、配置、リンク先、優先順位を調整する |
| クーポン利用 | 配布した特典が来店や購入につながったか | 特典内容、期限、対象者、利用条件を改善する |
| 予約・購入・会員登録 | 事業上の最終的な成果 | 配信から完了までの導線を短くし、離脱箇所を確認する |
LINE Tagを使ったコンバージョン計測
計測対象となるWebサイトにLINE Tagを設置すると、メッセージ配信後の購入、会員登録などを確認できる場合があります。 クリック数だけでなく、その後の成果まで把握することで、売上や問い合わせにつながった配信を判断しやすくなります。
数値は配信ごとに比較する
1回の結果だけで良し悪しを判断せず、テーマ、配信対象、配信時間、文章量、画像、リンク先などを記録して比較します。 反応のよかった配信に共通する要素を見つけ、次回へ反映します。
LINE公式アカウント運用でよくある失敗と注意点
友だち数を増やすことだけが目的になる
友だち数が増えても、登録後に価値のある情報を届けられなければ、来店や購入にはつながりません。 友だち追加施策と同時に、あいさつメッセージや登録後の配信内容を準備します。
毎回すべてのユーザーへ配信する
関心のない情報が続くと、メッセージを読まれにくくなり、ブロックにつながる可能性があります。 内容によって配信対象を分け、必要な人へ必要な情報を届けます。
配信すること自体が目的になる
定期配信を続けることよりも、配信後にユーザーが何を理解し、どのような行動を取るかが重要です。 メッセージごとに、予約、購入、記事閲覧、問い合わせなどの目的を決めます。
問い合わせの対応ルールがない
チャットを受け付けていても、返信担当者や対応時間が決まっていなければ、返信の遅れや対応漏れが起こります。 対応時間、担当者、引き継ぎ方法、緊急時の連絡先を定めます。
権限を適切に管理していない
担当者の異動や退職後も権限が残っていると、情報管理上のリスクになります。 必要なメンバーだけに権限を付与し、定期的に管理メンバーを確認します。
配信前の確認体制がない
日時、金額、リンク先、クーポン条件、対象店舗などに誤りがあると、ユーザーへ混乱を与えます。 作成者とは別の担当者が確認するなど、配信前のチェック体制を整えます。
LINE公式アカウントに関するよくある質問
LINE公式アカウントは無料で利用できますか?
無料のコミュニケーションプランがあります。ただし、無料で配信できるメッセージ数には上限があります。友だち数や配信頻度に応じて有料プランを検討します。
LINE公式アカウントは複数人で管理できますか?
管理メンバーを追加し、複数人で運用できます。担当者ごとに権限を付与し、共通のログイン情報を共有しない管理方法が適しています。
友だち追加したユーザーを個別に確認できますか?
すべての友だちの個人情報を自由に確認できる仕組みではありません。ユーザーからチャットが送られた場合や、外部システムとの連携状況などによって、確認できる情報は異なります。
友だち追加後は、どのくらいの頻度で配信すればよいですか?
適切な頻度は業種や登録目的によって異なります。開封、クリック、ブロック、予約、購入などを確認し、ユーザーの反応に合わせて調整します。
LINE公式アカウントだけで集客できますか?
LINE公式アカウントは、既に接点を持ったユーザーとの関係維持に強いサービスです。Webサイト、実店舗、広告、ほかのSNSなどと組み合わせて友だち追加の入口をつくる必要があります。
リッチメニューには何を設定すればよいですか?
予約、商品一覧、店舗情報、クーポン、会員証、問い合わせなど、ユーザーが利用する可能性の高い項目を優先します。運用目的と利用状況に応じて定期的に見直します。
まとめ
LINE公式アカウントは、企業や店舗がユーザーと継続的な関係を築くための接点として活用できます。 メッセージ配信だけでなく、チャット、リッチメニュー、クーポン、ショップカード、ステップ配信などを組み合わせることで、情報提供から予約、購入、再来店までをつなげられます。
運用では、最初に目的と対象ユーザーを決め、友だち追加後にどのような情報を届けるかを設計することが重要です。 友だち数だけを追うのではなく、開封、クリック、ブロック、予約、購入などを確認しながら、配信内容と導線を改善していきます。





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