
BeRealとは?特徴・使い方から企業のマーケティング活用までわかりやすく解説
BeRealとは?特徴・使い方から企業のマーケティング活用までわかりやすく解説
BeReal(ビーリアル)は、決められた時間に作り込んだ投稿を公開する従来型のSNSとは異なり、 ランダムに届く通知をきっかけに、その瞬間の日常を共有する ことを中心に設計されたSNSです。友人同士のコミュニケーションを重視した仕組みが特徴ですが、現在はブランド向けアカウントや広告ソリューションも提供され、企業のマーケティングチャネルとしても存在感を高めています。
BeRealとは
BeRealは、フランスで生まれた写真共有型のSNSです。利用者には1日1回、タイムゾーンごとに同じタイミングで「Time to BeReal」の通知が送られます。
通知を受け取ったユーザーは、アプリを開いてから原則2分以内に撮影します。撮影時にはスマートフォンの フロントカメラとバックカメラの両方 が使われ、自分自身と周囲の状況を1つの投稿で共有できる仕組みです。
通知が届く時刻は事前にわからないため、投稿のために場所や服装、背景などをあらかじめ整えにくくなっています。この「予定できなさ」が、BeRealを象徴する大きな特徴です。
4,000万人+
世界の月間アクティブユーザー
75%
18〜34歳が占める割合
530万人+
日本国内の月間アクティブユーザー
BeRealが公表している情報では、世界で4,000万人を超える月間アクティブユーザーを抱え、利用者の75%を18〜34歳が占めています。また、日本では月間アクティブユーザー数が530万人を突破したと発表されています。
2024年にはモバイルゲーム・アプリ事業を展開するVoodooがBeRealを買収しました。Voodooは買収後も「ありのままのコミュニケーション」というBeRealの特徴を重視しながら、サービスの成長や広告事業の拡大を進めています。
BeRealの仕組みを簡単に整理
基本の流れは非常にシンプルです。通知が届いたらアプリを開き、その場で写真を撮影して投稿します。
2分を過ぎても投稿自体は可能ですが、遅れて投稿したことが友人にわかる仕組みになっています。また、自分がその日のBeRealを投稿するまでは、友人の投稿や「Friends of Friends」のフィードを閲覧できません。
BeRealの基本的な特徴
- 通知は1日1回、予測できないタイミングで届く
- 通知後、アプリを開いてから2分間の撮影時間が設定される
- フロントカメラとバックカメラの両方で撮影する
- 投稿前であれば撮り直すこともできる
- 時間を過ぎても投稿できるが、遅れて投稿したことが表示される
- 自分が投稿するまで友人の当日の投稿を確認できない
BeRealがほかのSNSと異なるポイント
投稿する時間を自由に選びにくい
通知のタイミングがランダムなため、ユーザー側で最も見栄えのよい時間や場所を計画して投稿するという使い方とは性質が異なります。
見る前に自分も投稿する
友人の投稿を確認するためには、自分自身もその日のBeRealを投稿する必要があります。閲覧だけではなく参加を促す設計です。
自分と周囲を同時に共有する
前後のカメラを利用するため、自分だけではなく「今どこで何をしているのか」という周囲の状況も伝わりやすくなります。
日常的なコミュニケーションが中心
不特定多数に向けた拡散を中心とするSNSとは異なり、友人など近い関係のユーザー同士で日常を共有する体験が軸になっています。
BeRealの主な機能
通常のBeReal投稿
1日1回の通知に合わせて撮影する基本機能です。位置情報を表示したり、Friends of Friendsへ共有したり、投稿後にキャプションを追加したりできます。
Bonus BeReal
通知後の時間内に投稿すると、その日に追加でBeRealを投稿できる「Bonus BeReal」が利用できます。公式ヘルプでは、通常の投稿に加えて最大2回の追加投稿が可能と案内されています。
Streaks
通知ごとに継続してBeRealを投稿すると、連続投稿を記録する「Streaks」が表示されます。5回連続で投稿するとStreakが開始され、その後も通知ごとに投稿することで記録が伸びていきます。
RealPeople・RealBrands
BeRealには、著名人や企業・ブランド向けの「RealPeople」「RealBrands」も用意されています。一般ユーザーは対象のアカウントを追加し、投稿へのリアクションやコメントなどを通じて交流できます。
ブランド側も一般ユーザーと同様、その場のリアルな瞬間を共有することが前提となっている点が特徴です。企業公式アカウントであっても、作り込んだ広告クリエイティブだけを投稿するのではなく、ブランドの裏側やそこで働く人を見せる発信との相性が高い設計といえます。
BeRealの始め方・基本的な使い方
アカウントを作成する
アプリをインストールし、画面の案内に沿って必要な情報を登録します。
通知を待つ
毎日ランダムなタイミングで届く「Time to BeReal」の通知を待ちます。
写真を撮影する
通知からアプリを開き、2分間のタイマー内でフロント・バック両方のカメラを使って撮影します。
公開範囲を確認して投稿
位置情報やFriends of Friendsへの共有設定などを確認し、投稿します。
企業がBeRealに注目する理由
企業のSNSマーケティングでは、フォロワー数や投稿の拡散力だけではなく、 どのような状況でユーザーがSNSを見ているか も重要です。
BeRealでは、ランダムに届く通知をきっかけに多くのユーザーが同じ時間帯にアプリを開きます。BeRealの2026年の公開データでは、55%のユーザーがランダム通知後の2分間に投稿するとされています。
さらに公式データでは、ユーザーのインタラクションは他のプラットフォームと比較して5倍とされています。一般的なSNSのように長時間フィードを眺め続ける体験とは異なり、特定の瞬間にユーザーの行動が集中することが、広告媒体としても特徴的なポイントです。
企業側から見た主な特徴
- 若年層を中心としたユーザーに接触しやすい
- 通知をきっかけに利用が集中する独特の接触タイミングがある
- 作り込まれすぎない自然な表現と相性がよい
- 企業・ブランド向け公式アカウントを活用できる
- 認知からサイト流入まで目的別の広告メニューが用意されている
BeRealを企業マーケティングに活用する方法
ブランドの「裏側」を見せる
BeRealでは、完成された広告写真を繰り返し見せるよりも、社員の日常、商品開発の現場、イベント準備、店舗の開店前後など、普段は表に出にくい場面を発信するほうがプラットフォームの特徴を生かしやすくなります。
人を中心に発信する
フロントカメラとバックカメラを使う仕様は、「誰が、どのような環境で働いているのか」を伝える発信とも相性があります。
採用広報や企業ブランディングでは、完成された企業紹介だけでなく、社員の表情や職場の日常が伝わることで、企業の雰囲気をより具体的にイメージしてもらえる可能性があります。
広告を組み合わせる
BeRealではオーガニックなブランド発信だけでなく、認知獲得やサイト流入を目的とした広告ソリューションも提供されています。
| 広告・施策 | 特徴 | 主な目的 |
|---|---|---|
| Full Day Takeover | 一定期間、フィード内で高い占有率を確保する大型の認知施策 | 新商品発表、イベント、大規模な認知拡大 |
| First Impressions Takeover | ユーザーがアプリを開いた際の初期接触で強く表示する形式 | 広告想起、短期間での認知形成 |
| Share of Voice | 通常のフィードになじむ形で広告を配信 | 幅広い認知獲得 |
| Boosted Posts | 自社やクリエイターのBeReal投稿を拡張配信 | 投稿のリーチ・エンゲージメント拡大 |
| Cost Per Click Campaigns | クリック獲得に最適化したフィード広告 | サイト流入、登録、レスポンス獲得 |
| Creators | クリエイターと連携し、自然な日常の中にブランドを組み込む | 信頼形成、商品理解、ブランドとの接点づくり |
広告だけを単独で考えるのではなく、普段のブランド発信やクリエイターコンテンツと組み合わせることで、BeReal特有の「友人の日常を見るような体験」を損なわずに接点を作ることが重要です。
企業が運用するときに意識したいポイント
作り込みすぎない
BeRealでは、広告らしさを強く出した完成度の高いクリエイティブが必ずしも最適とは限りません。商品を完璧に撮影することより、商品やサービスが実際の生活の中でどのように使われているかを伝える発想が重要です。
企業としての投稿ルールを決める
即時性が高いSNSだからこそ、投稿担当者だけの判断で撮影・公開すると、社内情報や個人情報が意図せず写り込む可能性があります。
オフィス内で撮影可能な場所、公開してはいけない情報、人物を撮影する場合の確認方法などをあらかじめ整理しておくと安全です。
ほかのSNSと役割を分ける
BeRealだけですべてのマーケティング目的を担おうとするのではなく、各SNSの役割を整理して使い分けることも重要です。
| 目的 | 考え方 |
|---|---|
| ブランド認知 | 広告やクリエイター施策を活用し、若年層との新しい接点を作る |
| 企業理解 | 仕事中の自然な様子、社員、オフィスなど普段見えない情報を届ける |
| 商品理解 | 利用シーンや舞台裏など、生活の中での商品体験を伝える |
| サイト流入 | クリック最適化型の広告など、目的に対応した広告施策を組み合わせる |
BeRealを利用するときの注意点
背景への情報の写り込み
前後のカメラを利用するため、自分が意識している方向だけでなく、反対側の背景も撮影されます。PC画面、書類、社員証、ホワイトボード、顧客情報などが写っていないか確認が必要です。
位置情報
投稿時に位置情報を共有する場合は、現在地がほかのユーザーに伝わる可能性があります。個人で利用する場合も企業として利用する場合も、公開範囲や撮影場所を確認してから投稿することが重要です。
「消える投稿」でも保存される可能性がある
SNS上の投稿は、画面保存や別端末での撮影などによってサービス外へ残る可能性があります。「一定期間で表示されなくなるから問題ない」と考えず、一度公開した情報は第三者に保存される可能性があることを前提に運用する必要があります。
BeRealは「リアルな接点」を作るSNSへ
BeRealは、ランダム通知、2分間の撮影時間、前後カメラによる撮影など、ほかの主要SNSとは異なる設計を持っています。
一方で、現在は友人同士の日常共有だけに限定されたサービスではありません。RealBrandsやクリエイター連携、認知向け広告、クリック獲得型広告など、企業が利用できる仕組みも整備されています。
特に重要なのは、既存SNSの投稿をそのまま持ち込むのではなく、 「ブランドをきれいに見せる」から「ブランドのリアルを見せる」へ発想を切り替えること です。
社員の日常、商品が作られる瞬間、イベントの舞台裏、サービスを利用している場面など、企業が普段見せていない情報には多くのコンテンツ候補があります。こうした素材をSNSごとの特性に合わせて整理し、継続的な発信と広告を組み合わせることが、企業のSNSマーケティングではより重要になっています。





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