Pinterestとは?基本の使い方と企業のビジネス活用方法を解説

Pinterestとは?基本の使い方と企業のビジネス活用方法を解説
SNSマーケティング

Pinterestとは?基本の使い方と企業のビジネス活用方法を解説

Pinterestは、画像や動画を見ながらアイデアを探し、気になる情報を保存できるビジュアル検索・発見プラットフォームです。一般的なSNSとは利用目的や投稿の見られ方が異なり、商品購入、旅行、住まい、料理、ファッションなど、将来の行動を計画する場面で活用されています。

この記事の要点

Pinterestでは、投稿を「ピン」、ピンをテーマ別に整理する場所を「ボード」と呼びます。ユーザーが検索や保存を通じて情報を比較するため、企業は認知獲得だけでなく、Webサイトへの送客、商品検討、記事コンテンツの継続的な流入にも活用できます。

Pinterestとは

Pinterestは、ユーザーが画像や動画からアイデアを発見し、気になった情報を自分のボードに保存できるサービスです。

公式には、アイデアを見つけ、整理し、商品を探すための「ビジュアル検索・発見プラットフォーム」と位置付けられています。友人や知人との交流を主な目的とするSNSというよりも、検索エンジン、画像検索、ブックマークサービスに近い特徴を持っています。

6.31億人 世界の月間アクティブユーザー数
15億件 1週間に保存されるピン
50%超 買い物をする場所として認識するユーザー

数値はPinterest公式の会社情報ページに掲載されている世界全体のデータです。数値は更新される場合があります。

Pinterestの基本的な仕組みと機能

ピン

Pinterestに投稿される画像や動画を「ピン」と呼びます。ピンにはタイトル、説明文、リンク先などを設定でき、ユーザーはピンをクリックしてWebサイトや商品ページへ移動できます。

ボード

ボードは、保存したピンをテーマ別に整理する場所です。「新居のインテリア」「旅行先候補」「業務効率化のアイデア」のように、目的や関心ごとに情報をまとめられます。

ホームフィード

ホームフィードには、ユーザーが保存した内容、検索履歴、関心、フォローしているアカウントなどに応じて、おすすめのピンが表示されます。

検索

キーワードを入力して、画像や動画を探せます。検索結果から関連キーワードや似た内容へ移動しながら、情報を比較しやすい設計です。

ビジュアル検索

画像全体だけでなく、画像内の気になる部分を指定して、似た商品や関連するアイデアを探せる機能です。名称が分からない家具、衣服、雑貨などを視覚的に検索する場面でも利用できます。

リッチピン

リッチピンは、リンク先のWebページに登録された情報を取得し、ピンに追加情報を表示する仕組みです。主に記事、レシピ、商品の情報に対応しています。

商品のリッチピンでは、価格、在庫状況、商品名、説明文などを表示できます。記事のリッチピンでは、記事タイトルや説明文などが反映されます。

Pinterestと一般的なSNSの違い

比較項目 Pinterest 一般的な交流型SNS
主な利用目的 情報収集、アイデア探し、比較、計画、保存 近況共有、交流、会話、娯楽
情報との接触方法 検索、おすすめ、関連ピン、ボード フォロー中の投稿、おすすめ、タイムライン
投稿の価値 後から見返せる実用性が重視されやすい 投稿直後の反応や話題性が重視されやすい
外部サイトへの導線 各ピンにリンクを設定しやすい 投稿形式によってリンク設定が制限される場合がある
コンテンツの寿命 検索や関連表示から継続的に見られる可能性がある 投稿後の時間経過とともに表示機会が減りやすい

Pinterestでは、ユーザーが「今起きていること」だけでなく、「これから実現したいこと」を探します。そのため、将来の購入、旅行、引っ越し、料理、学習などにつながる情報と相性があります。

企業がPinterestを活用するメリット

1

検索を通じて新しいユーザーに届く

フォロワーだけでなく、キーワード検索や関連ピンを通じて、商品やテーマに関心を持つユーザーへ情報を届けられます。

2

Webサイトへ誘導しやすい

ピンにリンクを設定できるため、記事、商品ページ、サービス紹介ページなどへの流入経路を作れます。

3

投稿が継続的に発見される可能性がある

投稿直後だけでなく、後日の検索結果や関連表示から閲覧されることがあります。蓄積型のコンテンツ運用と相性があります。

4

購入前の比較・検討段階に接触できる

ユーザーが商品やアイデアを探し、保存しながら比較している段階で、ブランドや商品を知ってもらえます。

5

既存コンテンツを再活用しやすい

自社サイトの記事、商品写真、事例、解説資料などを、縦長のビジュアルに再編集して投稿できます。

6

ユーザーの関心を分析できる

ビジネスアカウントでは、ピンの表示、保存、クリック、オーディエンスの関心などを確認できます。

Pinterestと相性の良い業種・コンテンツ

Pinterestは、完成形、利用場面、手順、比較結果などを画像や動画で伝えやすい業種と特に相性があります。

業種・分野 投稿しやすい内容
住宅・不動産・インテリア 施工事例、間取り、収納方法、部屋づくり、家具の組み合わせ
ファッション・美容 コーディネート、ヘアスタイル、メイク方法、季節別の提案
食品・飲食 レシピ、盛り付け、商品の活用方法、季節メニュー
旅行・観光 モデルコース、観光地、宿泊施設、持ち物、旅行計画
EC・小売 商品写真、利用場面、比較、ギフト提案、季節特集
教育・ビジネス 図解、チェックリスト、手順、ノウハウ、資料の要約
ウェディング 衣装、装花、会場装飾、招待状、演出アイデア

画像中心の商品を扱っていない企業でも、知識や手順を図解することで活用できます。例えば、採用、営業、マーケティング、業務改善などのテーマも、チェックリストや要点整理に変換すれば保存されやすいコンテンツになります。

Pinterestビジネスアカウントの開設方法

企業がPinterestを運用する場合は、ビジネスアカウントを使用します。ビジネスアカウントでは、Pinterest Analytics、広告、ビジネス向け管理機能などを利用できます。

新しいビジネスアカウントを作成する場合

Pinterestの登録画面を開く

パソコンからPinterestを開き、「ビジネスアカウントを作成」を選択します。

メールアドレスなどを登録する

メールアドレス、パスワード、年齢など、必要な情報を入力します。

プロフィールを設定する

企業名、プロフィール画像、Webサイト、事業内容などを登録します。

利用目的を選択する

広告の利用予定や、最初に設定する機能を選択して登録を完了します。

個人アカウントから切り替える場合

すでに個人アカウントを使用している場合は、設定画面の「アカウント管理」からビジネスアカウントへ切り替えられます。既存のピンやフォロワーは引き継がれます。

企業運用では担当者個人の共有アカウントを作らない

複数人で管理する場合は、権限管理機能を使い、担当者ごとに必要なアクセス権限を付与します。パスワードの共有は、退職や担当変更時の管理リスクにつながります。

企業がPinterestを運用する基本手順

運用目的を決める

認知拡大、Webサイトへの流入、商品検討、記事閲覧、EC購入など、Pinterestからどの行動につなげたいかを整理します。

対象ユーザーの検索テーマを整理する

ユーザーがどのような目的や言葉で情報を探すのかを考えます。商品名だけでなく、悩み、利用場面、季節、目的なども整理します。

プロフィールを整える

企業名、事業内容、提供している情報、Webサイトなどを分かりやすく設定します。

テーマ別のボードを作成する

ユーザーが探しやすい単位でボードを分けます。社内の分類ではなく、ユーザーが検索するテーマを基準にします。

オリジナルのピンを作成する

高品質な画像や動画を用意し、タイトル、説明文、リンク先、保存先のボードを設定します。

定期的に投稿する

短期間に大量投稿するのではなく、テーマを分けながら継続的に新しいピンを公開します。

分析して改善する

表示回数だけでなく、保存数、外部リンクのクリック数、クリック率などを確認し、反応の良いテーマを増やします。

成果につながるピンの作り方

縦長の画像を基本にする

Pinterest公式は、画像に2:3のアスペクト比を推奨しています。縦長の画像はスマートフォン画面上で表示面積を確保しやすく、内容を伝えやすくなります。

画像だけで内容が分かるようにする

ユーザーは多くのピンを一覧で比較します。画像内には、テーマ、得られる情報、完成形などを簡潔に示し、クリック前でも投稿内容が伝わるようにします。

検索される言葉をタイトルと説明文に入れる

ピンのタイトル、説明文、ボード名には、ユーザーが実際に検索しそうな言葉を自然に含めます。同じキーワードを過剰に繰り返すのではなく、内容を正確に説明することが重要です。

リンク先とピンの内容を一致させる

ピンで紹介した内容と、移動先のページが異なると離脱につながります。商品を紹介するピンは商品ページへ、記事の要点を紹介するピンは該当記事へ直接リンクします。

保存したくなる実用性を持たせる

チェックリスト、手順、比較表、レシピ、コーディネート、事例集など、後から見返す理由がある情報は保存につながりやすくなります。

同じリンク先でも切り口を変える

1つの記事や商品ページに対して、タイトル、画像、利用場面、対象者などを変えた複数のピンを作成できます。ただし、同じ画像や内容を繰り返し大量に投稿すると、重複コンテンツやスパムと判断される可能性があります。

  • 画像や動画がぼやけていない
  • スマートフォンでも文字を読める
  • タイトルだけで内容を判断できる
  • 説明文が投稿内容を正確に表している
  • 関連性の高いボードへ保存している
  • リンク先が正常に表示される
  • リンク先がスマートフォンに対応している
  • 権利を保有している素材を使用している

Pinterest Analyticsで確認したい指標

ビジネスアカウントでは、Pinterest Analyticsを利用して、オーガニック投稿と広告の成果を確認できます。

指標 確認できること
インプレッション ピンが画面に表示された回数
保存数 ユーザーがピンを自分のボードへ保存した回数
ピンクリック数 ピンが拡大表示された回数
アウトバウンドクリック数 ピンから外部のWebサイトへ移動した回数
エンゲージメント数 保存、クリックなど、ピンに対して行われた反応
エンゲージメント率 表示に対して、どの程度反応が生まれたか
オーディエンス情報 既存ユーザーや潜在ユーザーが関心を持つテーマ

目的によって重視する指標を変える

認知拡大が目的ならインプレッションやリーチ、情報の有用性を確認するなら保存数、Webサイトへの送客が目的ならアウトバウンドクリック数とクリック率を重視します。

表示回数だけを追うのではなく、投稿テーマ、画像デザイン、リンク先の内容ごとに比較すると、ユーザーが求めている情報を判断しやすくなります。

企業がPinterestを運用する際の注意点

著作権や商標権を確認する

Web上で見つけた画像を、許可なく企業アカウントの投稿に使用することはできません。自社で撮影・制作した素材、利用許諾を得た素材、利用条件を満たす素材を使用します。

保存した他者のピンだけで運用しない

Pinterestでは他者のピンを保存できますが、企業が成果を測定するためには、自社で制作したオリジナルのピンを継続的に投稿することが重要です。

同じピンを繰り返し投稿しない

同じ画像やリンクを短期間に繰り返し投稿すると、スパムと判断される可能性があります。同じテーマを扱う場合も、画像、タイトル、対象者、説明方法を変えて作成します。

Webサイトを認証する

自社サイトを認証すると、自社サイトから作成されたピンの分析や、自社コンテンツに関する情報を確認しやすくなります。Webサイトへの送客を目的とする場合は、運用初期に設定しておきます。

投稿後すぐの数値だけで判断しない

Pinterestでは、検索や関連表示を通じて、投稿から時間が経過した後に閲覧される場合があります。短期間の反応だけで判断せず、中長期で推移を確認します。

リンク先の情報を最新に保つ

商品の価格、在庫、サービス内容、イベント期間などが変わった場合は、リンク先のページとピンの情報に差が生まれないように確認します。

Pinterest運用で成果を高める考え方

Pinterestでは、単に見栄えの良い画像を投稿するだけではなく、ユーザーが何を計画し、何を比較し、どの情報を保存したいのかを考える必要があります。

商品そのものだけでなく、利用場面、組み合わせ、手順、選び方、完成後の状態まで見せることで、ユーザーは自分の生活に取り入れた状態を想像しやすくなります。

また、自社サイトの記事や商品ページをPinterest向けに再編集すると、既存コンテンツを活用しながら検索経由の接点を増やせます。投稿数だけを増やすのではなく、ユーザーの検索意図に合うテーマを継続的に蓄積することが重要です。

Pinterestに関するよくある質問

Q. PinterestはSNSですか?

SNSとして分類されることがありますが、利用目的は交流よりも、画像や動画を使った検索、発見、保存が中心です。ビジュアル検索エンジンやアイデア発見サービスに近い特徴があります。

Q. 企業は無料で利用できますか?

ビジネスアカウントの作成と通常投稿は無料です。広告を配信する場合は、別途広告費がかかります。

Q. フォロワーが少なくても投稿は見られますか?

検索結果、ホームフィード、関連ピンなどから表示される可能性があります。フォロワー数だけでなく、投稿内容とユーザーの関心や検索テーマとの関連性が重要です。

Q. 投稿画像の推奨サイズはありますか?

Pinterest公式は、画像に2:3のアスペクト比を推奨しています。スマートフォンで見やすい縦長の画像を基本にすると、内容を伝えやすくなります。

Q. 他のSNSへ投稿した画像をそのまま使えますか?

自社が権利を保有する素材であれば再活用できます。ただし、正方形や横長の画像は表示面積が小さくなる場合があるため、Pinterest向けの縦長画像に調整する方法が適しています。

Q. Instagramの投稿をPinterestへ連携できますか?

対象地域やアカウント条件を満たす場合、InstagramのプロアカウントをPinterestと連携し、投稿を自動公開できる機能があります。利用できる機能は地域やアカウントによって異なるため、設定画面で確認が必要です。

参考情報

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